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オーナー通信

35周年記念企画 トップインタビュー 第4回 株式会社ハローデイ様

更新日:2009年12月04日


今回は今年7月TV番組「ガイアの夜明け」でも放映された株式会社ハローデイ 加治敬通代表取締役社長をご訪問しました。


「17年間増収増益を続ける鍵はどこにあるのか?」を探るべく、大変感動的な取材になりました。




創業からの歴史と企業の特徴をお聞かせ下さい。

加治社長:創業は昭和33年12月に福岡県京都郡苅田町でスタートし、昨年50周年を迎えました。北九州市小倉南区徳力(現本社)に出店したのが昭和46年です。
弊社はスーパーマーケットですが、お客様に食を通じてスーパーを楽しんでいただきたいと『アミューズメントフードホール』と称しています。


平成元年から平成3年にかけて経営の危機に遭遇しました。
弊社の経営理念は『より多くのお客様に感謝する会社』と謳っていますが、当時は十分に浸透していなかったのです。経営危機に陥って改めて「原点に戻ろう。
お客様に感謝するためには、まずは働いて下さる社員さんに感謝しよう。」と、そこからスタートしました。

平成4年に経営を再建し、徳力店の改装を機に地域の皆様のお陰でお店が成功しました。
この時を教訓として私達の使命に『寝ても覚めても新たな試みの深化』を掲げています。
新店舗やリニューアルした店舗では、常に何か新しいことを試みようと徳力店以降92回試行錯誤を続け現在に至っています。



ハローデイさんと言えば〈お客様のお声〉を書くコーナーが印象的ですね。

加治社長:〈お客様のお声〉のコーナーは10年ほど続けており、これは弊社の宝です。
関連会社を含めて40店舗ありますが、全店で毎月1000件ほどの〈お客様のお声〉が届きます。
現在は、イントラ(※)で私を含め全社員が閲覧できるようになっており、お客様のご要望に一つ一つ大切にお応えするように努めています。
(※)インターネット標準の技術を用いて構築された企業内ネットワークのこと




アミューズメントフードホールの『ホール』に拘っていらっしゃると伺ったのですが。

加治社長:現在は移転しましたが、以前、小倉北区霧が丘の傾斜地にちょうど道路下の地下貯蔵庫のような構造の店舗があって、『地域の食料庫』でありたいとその時ひらめきました。
50周年を記念して現在、流しているCMが非常に面白くできています。
洞窟にハローディの看板を掲げ、地域の原始人が買い物をしているというもので、まさに「地域の食料庫」というイメージで制作しました。



某雑誌で加治社長の記事を読んで感動し、弊社も今期より社是を『感謝』としました。加治社長の感謝の原点をお聞かせ下さい。

加治社長:私には『3本の指事件』というのがあります。
会社が経営の危機に陥った時、会社が潰れるかもしれないと思うと夜も眠れず、朝早くから深夜まで働き続け、誰も頼れない、自分一人が頼りだと懸命に頑張ったという自負がありました。
会社が経営の危機を脱して再スタートした時、仕事もせずに口先ばかりの社員が目に付き、正直、会社を辞めてもらいたいと思っていました。

ある時、知り合いの社長さんにその話をすると「加治さん、よく頑張りましたね。
でもその社員が悪いと指差した時、3本の指はあなたを指しているのですよ。
相手も悪いかも知れないけれど、自分の方が悪い所が3つあります。
あなたの目の前には、会社が潰れそうな時でも一緒に働いて下さる社員がいるし、商品を納めてくださる業者さんがいる。
目の前に助けて下さる方が大勢いるのですよ。」と教えられ、涙が溢れて止まりませんでした。
私は一人ではない、大勢の方に助けていただいていると心から感謝の気持ちが溢れました。

それが私の感謝の原点です。



御社では、社員さんにケーキを送っているとお聞きしたのですが、それも働いて下さる方への感謝の気持ちなのですね。

加治社長:冒頭にお話しましたが、会社が厳しい時に「まずは働いて下さる社員さんに感謝しよう。」と加治久典会長(当時社長)が始めて現在も継続しています。
お客様向けにもお得意様には感謝の気持ちを込めてケーキをプレゼントしており、年間で7,000個から8,000個ほどお届けさせていただいています。
お蔭様でお客様にご好評いただいています。


社員さんに対する人材育成をお聞かせください。

加治社長:私の目標は、『働きたいスーパー日本一になる!』ことです。
社員が増え優秀な人材が育てば、自然と店舗を増やすことができますし、質の高いサービスを提供することで会社は繁栄すると思います。
経営の危機から学んだ『働く人を大切にする会社』に徹し、平成4年から増収増益を継続し、17年連続で決算賞与を支給させていただいています。これも社員さんのお陰だと感謝しています。

人材育成については、私が一番自慢できることなのですが、毎月1日2泊の研修を現在までに57回継続して開催しています。
受講社員を12~15人と少人数にして、講師は私を含めこの研修の卒業生30人です。
2日間で経営理念の浸透、意見交換、そして家族について語るなど、笑いあり涙ありの感動的な研修です。
社員には、「自分にとって大切な方に感謝をしなければお客様に感謝などできない。」と伝えています。

ある男性社員がこの研修受講後、数十年連れ添った奥様に初めて「ありがとう」を伝え、奥様とお嬢様が感動して家族で抱き合って泣いたと話してくれました。
きっと彼の人生はこれからもっと良い方向に変わっていくと思います。
この研修の話を外部の方にすると「毎月は大変ですね。」と言われますが、大変と感じたことなど一度もありません。また感動が貰えると今からワクワクしています。



50周年を迎えて新たに取組んでいることがあれば教えてください。

加治社長:弊社が50周年を迎えたのと私が社長に就任したのが同時ですので、感慨深いものがあります。
お客様へ質の高いサービスを提供するには、まず働いている私たちが心豊かでなければいけないと思います。
今年4月よりパートさん向けに『感謝の心の研修』として1日研修をスタートさせました。
3年後には、アルバイトさん向けの研修も始めようと考えています。
若い学生さんが弊社で働くことで心豊かになり、家庭や学校が明るくなれば、地域が繁栄し、世の中に貢献できるのではと思います。
弊社にとっても全従業員に感謝の心が根付けば、地域に愛され無くてはならないお店になると思います。



地元企業として北九州市に期待することなどありますか。

加治社長:出身が福岡県京都郡苅田町ですので、幼少の頃は北九州市というと大都会でした。
当社は本社を北九州市に置いていますが、店舗数でいえば40店舗の内、北九州市には11店舗しかありません。
お客様からの声でも「近くにハローディがあったらいいのに。」とリクエストもあり、もっと企業努力をしてお客様の声にお応えして行きたいと思います。

加治社長のプライベートについてお聞かせください。

加治社長:趣味は、海外旅行で今までに40ケ所ほど行っています。
一部仕事にも繋がりますが、必ずスーパーマーケットと市場を見て回ります。
ヨーロッパなどでは戸板の上にカラーコーディネートされた野菜が並んでいてとても楽しいですよ。
また弊社では毎年50人ほどの社員を海外研修に連れて行きます。
特にラスベガスは町にパワーがあり非常に楽しいですね。
食事も美味しいです…ギャンブルはしませんが、ギャンブルなしでも楽しめる町ですよ。

最後に加治社長が大切にしている言葉を教えてください。

加治社長:1つは、『感謝・感動・ご先祖様』です。
この言葉は会長が作ったものですが、弊社の基本です。

2つ目は、「お元気様」です。「お疲れ様」は使いません。
耳慣れない挨拶と言われたこともありましたが、プラスの言葉を発すると不思議に周りが元気になります。
「お元気様です。」と、大きな声で挨拶することで、笑いがおこり、社内でもみんなが使うようになり活気につながっています。

3つ目は、「はい、喜んで。」これは、家庭で実践するといいですよ。
奥さんから何か用事を頼まれて嫌な時もあると思いますが、「はい、喜んで。」というだけで自然に身体が動くし、頼んだほうも快く引き受けてくれたと感謝の気持ちが生まれます。
うちは明るい家庭でしたが、この言葉を使うようになってより明るくなりましたね。



大変、感動的なお話をお聞かせいただいてありがとうございました。弊社でも今日学んだことを1つでも取り入れて行きたいと思います。


取材を終えて

先日、日経新聞にハローデイ門司港店さんの記事が紹介されていたので早速見学させていただきました。
お客様の声を反映した『お取り寄せコーナー』には、色々な地方の名産品が並べられており、アミューズメントの表現に相応しいお店でした。
店長さんにお話を伺うと「お客様の声」のご要望で、高齢の方がご自宅から持参したキャリーの一時保管場所を設置しており、現在は、お買い上げいただいた商品の宅配サービスを検討中とのことで、お客様の視点に立った店舗運営を積極的に行っていました。




また取材の日に受付の女性に取り次ぎをお願いすると、
「今日はありがとうございます。お待ちしておりました」と、とても素敵な笑顔で迎えていただき、加治社長から何度も発せられる『感謝』が社内に浸透しているのを実感しました。

加治社長のお話を聞くうちに、同じ事業継承者として私自身も悩み苦しんだ時期を思い返すことができて、心新たにがんばろうと勇気付けられました。
取材の最中にも常に「はい、喜んで。」を口にされる加治社長に一歩でも近づけるよう心を磨いていきたいと思いました。