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期首ご挨拶_代表取締役社長 濱村 美和
代表取締役社長 濱村 美和
「お客さまを知る」
太陽に向かって咲く向日葵が、眩しい季節となりました。お元気ですか?
弊社は7月で創業48年目を迎えました。これもひとえに、平素よりお世話になっております家主さま、ゆうゆう壱番館入館者さま、お客さま、お取引企業さまをはじめ皆さまのおかげだと心より深く感謝申し上げます。
2021年は賃貸管理業界において節目の年となりました。「賃貸住宅管理業法の法制化(賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律)」が施行され、それに伴い「賃貸不動産経営管理士」が国家資格となりました。貸主・借主保護の観点からはもちろんのこと、「管理の質向上」が物件の価値を決める大切な要素となっていることや、賃貸仲介と管理業務が法律によって明確に区分され、各々が顧客に対しサービス向上を図ることができること等、「信頼産業」として大きく飛躍・成長することが期待されています。また、デジタル改革関連法が可決し、不動産業におきましても契約書面の電子化や押印廃止等、特に賃貸仲介においては、近く契約まで全てオンラインで完結する等、ビジネスモデルの転換が一層進むと思われます。
このような背景を踏まえ、第48期方針は「お客さまを知る」といたしました。「お客さまを知る」とは、言葉にするのは簡単ですが、非常に奥の深いテーマです。私達は一人ひとりのお客さまとどう向き合い、どこまで理解しているのか?特にコロナ禍を経て経済環境が一変する中で、生活様式や価値観の変化、今後の人生や資産形成の考え方も多様化しつつあります。改めて、ご縁をいただいた一人ひとりのお客さまとしっかり向き合い、お困り事(もしくはニーズ)を理解し、グループの総合力をもって課題解決に取り組んでまいります。併せて、デジタルサービスの拡充(非接触)や入居者アプリの活用、売買含め資産組み換えの提案力強化等も進めてまいります。
また、組織におきましては、新たに「ビルメンテナンス課」を創設します。工事企画部門と管理サービス部門を配置し、大型工事やリフォーム工事の管理を段階的に本部へ集約し、物件の長期安定稼働に向け長期修繕計画や建物管理の仕組も確立してまいります。人事におきましては、デジタル化の急速な進展に伴う競争の激化に対処すべく、経営体制強化の一環として、大松篤子が任期満了に伴い執行役員を退任(第48期からは賃貸管理部部長補佐に任命)し、新たに加治英則(シニアライフ事業部部長)、岡部隆博(賃貸管理部部長)、白石亮太(資産活用部部長)の3名が執行役員に就任いたします。
1点、懸念されることはウッドショックの影響です。米国と中国では新規住宅の供給量が増加し、木材(建材)の需要が急拡大し、品不足や価格の高騰が著しくその影響が日本にも及び始めています。これは海外要因によるものであり収束の時期が予測できません。工事・リフォームにも影響が出てくることも予測される為、今年は前倒しの対応が必要となります。
コロナ禍の状況は、まだ長丁場となりそうですが、タフに、しなやかに。どのような状況下でも創意工夫でアイデアを出しながら、この難局を乗り切っていきたいと思います。
第48期も、皆様のご指導・ご鞭撻の程どうぞよろしくお願いいたします。
2021年7月吉日
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