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学生向け物件 傾向と対策

 北九州市には数多くの大学があり、毎年多くの学生さんのお部屋探しのお手伝いをしています。例年は、次の入居が間に合わないほど活況だった学生市場も少子化やオンライン授業の普及の波を受けてその状況は大きく変化しています。特に私立大や女子大ではここ数年募集定員に対し入学者の数が少ない、いわゆる「定員割れ」の状況です。各大学は学生数確保のため推薦入試に力を入れるようになり、それに伴い学生さんのお部屋探しの時期は年明けの1月~3月ではなく11月~12月頃へ少しずつシフトしてきています。
 文部科学省が今年3月31日に公表した「大学入学者選抜の実態の把握および分析等に関する調査研究」によると、令和4年度の全国の大学入試では大学全体の選抜区分数別でみると、一般選抜 49.7%、総合型選抜 19.3%、学校推薦型選抜 31.0%となり、半数が推薦入学という結果になっています。
 こうした背景を受けて、これまでは1月~3月の間で合格者を呼び込み管理物件へ斡旋していましたが、今後は主に9月~10月に行われる推薦入試の合格者(11月~12月でお部屋探しをする)を取り込んでいくことが入居率向上に重要な要素となっていく予想です。
 今後の学生需要対策は、お部屋を綺麗な状態で内見してもらうために早めに内装を仕上げるとともに、大学卒業に伴って退去する学生さんの状況を把握していく必要があります。また、申込みから実際の入居までの期間が長期となり、実際の入居日(家賃発生日)までの期間は基本的に賃料を頂くことができません。家主さまにとってはデメリットとなってしまいますが、推薦入試合格者の割合が今後増加する予想であること、学生数が減っていくことを鑑みますと、推薦入学の申込みを受け入れていく方が得策かもしれません。家主さまよりお預かりしている物件の入居率向上を果たすため、今後の学生需要の動きを注視し、需要を獲得できるよう対策を行います。  

(営業統括室/福本)